東京都とe-dash、新たなカーボンクレジット取引市場を開設  企業の脱炭素化を後押し

・東京都がカーボンクレジット取引市場を3月25日に開設
・企業は国内外のカーボンクレジットを手軽に購入可能に
・ブロックチェーン技術活用でクレジットの信頼性を担保

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東京都とe-dash、新たなカーボンクレジット取引市場を開設  企業の脱炭素化を後押し
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東京都は、カーボンクレジットの取引市場「東京都カーボンクレジットマーケット」を2025年3月25日に開設しました。この市場は、CO2排出量可視化・削減サービスプラットフォーム「e-dash」を提供するe-dash株式会社が開発・運営を受託しています。

新設された市場では、企業などの事業者が国内外のカーボンクレジットを手軽に購入することが可能となります。取り扱うクレジットは、日本政府が認証する「J-クレジット」と、民間の第三者機関が認証する「ボランタリークレジット」の2種類です。

東京都は2030年までに都内CO2排出量を2000年比で半減させることを目標としており、その達成には産業・業務部門の削減が不可欠です。産業・業務部門からのCO2排出量は、都内全体の約49%を占めています。本市場の構築は、中小企業も含めた企業のさらなる脱炭素化を促すことを目的としています。

「東京都カーボンクレジットマーケット」の特徴として、ブロックチェーン技術を活用してカーボンクレジットをNFT化することで、取引の透明性と信頼性を確保しています。これにより、クレジットの不正や改ざんを防ぎ、企業が安心して取引できる環境を整えることができました。購入者は、自社のCO2排出量との相殺だけでなく、マーケット上での再出品も可能です。

e-dash代表取締役社長の山﨑冬馬氏は「本マーケットを通じて、カーボン・オフセットを企業にとってより身近な選択肢にし、企業の脱炭素化の加速に貢献できれば幸いです」とコメントしています。

本取り組みにより、企業がより柔軟にCO2排出量の削減に取り組めるようになることが期待されます。e-dashは今後も、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、企業の脱炭素化を支援していく方針です。

《編集部》

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