株式会社SDSホールディングスは、KlimaDAO JAPAN株式会社が2024年12月より開始している、ブロックチェーン基盤のカーボンクレジットマーケット「KlimaDAO JAPAN MARKET」のベータ版実証実験に参加することを発表しました。
本実証実験は、世界初の試みとして、オープンなブロックチェーン上でJ-クレジットをトークン化し、取引を可能にするものです。J-クレジットトークンは、目的に応じてプログラミング可能な性質を持ち、従来のカーボンクレジット市場では困難だったサービスの創出が期待されています。例えば、スマートコントラクトを用いた自動取引や、クレジットの分割や統合、他の金融商品との連携などが挙げられます。
実証実験では、ブロックチェーン技術の活用により、カーボンクレジット市場の信頼性と透明性を高め、既存のカーボンクレジットが直面する「流動性の低さ」、「取引の不透明性」、「複雑な手続き」といった課題の解決を目指しています。さらに、ブロックチェーンベースのMRV(測定・報告・検証)支援システムとの連携により、将来的にはクレジットの発行から流通までをシームレスに行うことも可能になると期待されています。
SDSホールディングスは、本実証実験において、KlimaDAO JAPAN MARKETにて販売されるJクレトークンの購入者および販売者として参加することになりました。同社は、カーボンニュートラルの実現には、J-クレジットをはじめとするカーボンクレジット取引の拡大が有効な手段の一つであると考えています。
本実証実験への参加を通じて、SDSホールディングスはJ-クレジットの普及拡大およびカーボンニュートラルの実現に貢献することを目指しています。同社は1986年の創業以来、ESCO事業や省エネルギー・再生可能エネルギー事業などの環境ビジネスを主な事業領域とし、脱炭素社会の実現に向けて尽力してきました。
カーボンクレジット市場は、世界規模で約39兆円超、日本では2030年に3,000億円規模に達すると予測されており、成長ポテンシャルの高い市場です。本実証実験が、この市場の活性化と気候変動対策の促進につながることが期待されています。