アスエネが米クライメートテック企業NZero社を買収、世界水準の脱炭素プラットフォーム構築へ

- アスエネ株式会社が米国クライメートテック企業NZero社の全株式を取得
- 日米両市場における脱炭素推進とCO2排出量の可視化から削減までの連携ソリューション提供を加速
- AIを活用したエネルギーマネジメントと高精度なGHG排出量可視化技術の融合で世界トップクラスの脱炭素プラットフォームを構築

企業動向 投資
アスエネが米クライメートテック企業NZero社を買収、世界水準の脱炭素プラットフォーム構築へ
  • アスエネが米クライメートテック企業NZero社を買収、世界水準の脱炭素プラットフォーム構築へ
  • アスエネが米クライメートテック企業NZero社を買収、世界水準の脱炭素プラットフォーム構築へ

アスエネ株式会社は、米国ネバダ州に拠点を置くクライメートテック企業NZero, Inc.の全株式を取得し、完全子会社化したことを発表しました。NZero社の買収により、日米両市場における脱炭素推進とCO2排出量の可視化から削減までの連携ソリューション提供を加速させる方針です。

NZero社は、AIを活用したエネルギーマネジメントクラウドとGHG排出量のリアルタイム可視化サービスを提供する2019年設立の企業です。同社の技術は、1時間単位の電力・ガスなどのユーティリティデータを自動収集し、AIを活用した高精度なデータ可視化と削減施策のシミュレーションを提供します。米TIME誌の「Best Inventions 2022」で「Accurate Emissions Data(正確な排出データ)」部門に選出されるなど、米国で高い評価を得ています。

政策の転換期にある米国では、連邦政府レベルでの脱炭素化へのコミットメントは減少傾向にある一方、州や地方自治体、民間セクターでは独自の脱炭素化に向けた動きが加速している状況です。カリフォルニア州やニューヨーク州をはじめとする多くの州や主要都市は、野心的な排出量削減目標を設定し、再生可能エネルギー導入計画を推進しています。

アスエネは、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」などを提供しています。今回のNZero社買収により、アスエネが持つアジアNo.1のCO2排出量見える化事業の実績と、米国州政府の導入実績が高いNZeroのAI活用エネルギーマネジメントシステムの技術を融合させた脱炭素プラットフォームの構築に取り組みます。

NZero社のCEOであるJosh Weber氏は「アスエネがグローバルに脱炭素化を推進する中で発揮しているリーダーシップと革新性には深く敬意を抱いており、当社の技術的プロダクトやチームとの間に強いシナジーを感じています」とコメントしています。

アスエネのCEO西和田浩平氏は「アスエネにとっては初の海外のM&Aとなり、"グローバルNo.1のクライメートテック企業"へと進化するための大きなマイルストーンです」と述べた上で、「世界中の企業や政府に向けた最適な脱炭素クラウドソリューションを提供します」とグローバル展開への意気込みを語っています。

アスエネが日本・アジア市場で培った製造業・建設業への脱炭素支援の実績およびノウハウと、NZero社の技術力、州政府や企業のネットワークという強みを融合することにより、両社はワンストップで脱炭素支援を提供できる体制を構築し、世界水準の脱炭素プラットフォームの実現を目指す方針です。

《編集部》

関連タグ

特集