DNP、GHG排出量など環境目標を大幅引き上げ

・DNP、2030年度のGHG排出量削減目標を引き上げ
・DNPグループ、環境配慮製品・サービスの売上高拡大目標を設定
・DNP、2050年に向けたカーボンニュートラルへの取り組みを強化

企業動向 ガバナンス
DNP、GHG排出量など環境目標を大幅引き上げ

大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、2030年度に向けた温室効果ガス(GHG)排出量削減目標をはじめとする環境目標を大幅に引き上げることを発表しました。これは、従来の目標を早期に達成できる見通しが立ったための判断で、新たな目標は国際基準である「1.5℃目標」に合わせて設定しています、

DNPグループでは、2030年度に向けたGHG排出量削減目標を「2015年度比40%削減(120万トン→72万トン)」と設定していましたが、2022年度末に36.5%(76万トン)削減と9割に到達。2024年4月に目標を引き上げ、「2019年度比46.2%削減(106万トン→57万トン)」と再設定しました。

また、環境配慮製品・サービスの売上高拡大目標に掲げた「スーパーエコプロダクツの総売上高比率を10%に拡大」も、「30%に拡大」へと改定。資源循環率についても、「2015年度比5ポイント改善(51.7%→56.7%)」から「70%」へと引き上げました。水使用量削減目標も、「2015年度比35%削減(8.82m3/百万円→5.73m3/百万円)」から「2019年度比30%削減(6.71m3/百万円→4.70m3/百万円)」に変更しています。

DNPは、再生可能エネルギーの導入やインターナルカーボンプライシングを用いた省エネ設備の選定など、環境保護に向けた積極的な取り組みを展開しています。2025年には、本社ビルに再生可能エネルギーを導入する予定です。今後も、持続可能な社会の実現に向けて新しい価値を提供し、ステークホルダーとの対話を推進していくとしています。

《編集部》