トヨタとGreen Carbon、北海道の水田クレジット創出で連携

・水田クレジット創出
・地産地消モデル
・脱炭素社会実現

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トヨタとGreen Carbon、北海道の水田クレジット創出で連携
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札幌トヨタ自動車株式会社とGreen Carbon株式会社は、連携して北海道での農業由来のGHG排出量削減に向けた水田クレジットを創出することを発表しました。本取り組みは、地域で創出されたカーボンクレジットを地元で活用する地産地消モデルの普及と拡大を目指しています。

Green Carbonは、全国の農家と協力し、水田メタン削減とその削減効果のJ-クレジット化に注力してきました。「稲作コンソーシアム」を通じて、日本初かつ最大規模の水田クレジット認証を取得しており、40,000ha以上の農家と600社以上の企業・農業法人が参加しています。

札幌トヨタは、脱炭素社会の実現に向けて、稲作農家の支援を行う「持続可能な農業支援プロジェクト」を企画。水稲栽培での中干し期間延長に取り組む農家をサポートするため、当別町の桧山農場と提携して、J-クレジット創出を支援しています。稲作におけるJ-クレジット創出の本取り組みが企業に認知され、農業由来の温室効果ガス(GHG)排出削減への支援が広がることを目指して今回の連携を決定しました。

札幌トヨタは、農家に向けた水田プロジェクトの紹介や勉強会の共同開催、契約圃場で収穫されたお米の買取などを担当する予定です。一方、Green Carbonは、水田クレジットの認証から販売までをワンストップで支援。今後は、水田以外に、森林保全・バイオ炭・牛の排泄物削減などからのJ-クレジット創出にも取り組み、北海道全域の農家への還元を目指します。

最終的な目標は、北海道で創出されたJ-クレジットを、地元で活用する地産地消モデルの実現です。モデルの構築に向けて、道内の脱炭素化やカーボンクレジットを活用した商品開発、環境配慮米の活用などに取り組んでいきます。

《編集部》