SIP Global Partnersが、有機水性フローバッテリーのXL Batteriesに出資したと発表されました。
XL Batteriesとは、米コロンビア大学のTom Sisto氏率いるチームを中心に2019年に創業。XL Batteriesのフローバッテリーは、独自の化学技術で開発され、中性phで駆動可能な有機水性フローバッテリーです。数ヶ月にわたる数千サイクルのテストを経ても劣化しないことが実証されており、グリッドスケールでメガワット級の風力や太陽光などの再生可能エネルギーを安全かつ安価に貯蔵することができるため、脱炭素社会の実現に貢献することが期待されています。
今回出資したSIP Global Partnersは、日米に拠点を置く、独立系クロスボーダー・ベンチャーキャピタルで、Climate Techと5Gエコノミーを投資の中核テーマとしています。
今回の出資にあたりSIPのゼネラルパートナーJeffrey Smith氏は、「XL Batteriesが革新的なフローバッテリー技術を市場にもたらすにあたり、支援できることを誇りに思います。(中略)費用対効果の高いグリッド規模のフローバッテリーには大きな需要があり、SIPはXL Batteriesの日本と中東市場への参入を支援して参ります。」とコメント。
XL Batteriesの共同創業者兼CEOのTom Sisto氏は、「XL Batteriesのミッションは、サイクル寿命の長いバッテリーでエネルギー貯蔵に変革を起こしパラダイムシフトを促進することです。SIPは、脱炭素化社会のための世界最大の産業を変革することができるテクノロジーに投資するディープテック投資家として、XL Batteriesにとって理想的なパートナーです。」と述べています。