JR東日本グループ、「ペリエ海浜幕張」で食品廃棄物の電力リサイクルループを構築

・千葉ステーションビルの食品廃棄物を活用した電力リサイクルループを構築
・2025年4月から「ペリエ海浜幕張」へ再生可能エネルギーを供給開始予定
・年間約639トンのCO2排出量削減効果を見込む

テクノロジー エネルギー
JR東日本グループ、「ペリエ海浜幕張」で食品廃棄物の電力リサイクルループを構築

株式会社千葉ステーションビルは、運営する施設から排出される食品廃棄物を活用した「電力リサイクルループ」を構築すると発表しました。2025年4月1日より、同社が運営する「ペリエ海浜幕張」の既存エリア部分へ、食品廃棄物由来の電力と環境価値を供給する予定です。

本取り組みは、JR東日本グループが掲げる経営ビジョン「変革 2027」における「ESG経営の実践」の一環として実施されます。グループ各社が連携し、食品廃棄物の分別・収集・運搬からバイオガス化、再生可能エネルギーの活用までを一貫して担うことで、資源循環に寄与します。

具体的には、千葉ステーションビルの施設が食品廃棄物を排出し、JR東日本環境アクセスが収集運搬を担当。Jバイオフードリサイクルが廃棄物処理やバイオガス発電を行い、JR東日本商事が再エネ電力を供給します。

導入効果として、年間約639トンのCO2排出量を削減できる見込みです。これは、スギの木約7万本分の年間CO2吸収量に相当します。JR東日本グループは、この取り組みを通じて再生可能エネルギーの有効活用を促進し、脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。

「ペリエ海浜幕張」は2022年4月に千葉県初の「エコマーク認定」を取得した商業施設です。豊かな自然環境を活かした立地を生かし、環境に配慮した施策を推進しています。また、2025年3月22日からは新エリア「ペリエ海浜幕張 PARK SIDE」を順次開業していく予定で、沿線価値向上に向けた取り組みを継続的に行う方針です。

本プロジェクトは、千葉ステーションビル、JR東日本環境アクセス、Jバイオフードリサイクル、JR東日本商事の4社が連携して進める取り組みです。各社の専門性を活かし、食品廃棄物の排出から電力供給までの一連のプロセスを効率的に運用することで、地域社会の持続的な発展とSDGsの達成を目指すとしています。

JR東日本グループは、今後も事業を通じて社会的課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に向けて積極的に貢献していく姿勢を示しています。

《編集部》

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