JR東日本は、東北電力とオフサイト型コーポレートPPAに関する契約を2024年12月5日に締結し、2025年4月から山形・秋田新幹線の運転用電力の一部に再生可能エネルギー由来の電力を導入することを発表しました。列車の運転用電力としての本サービスの活用は、JR東日本初の試みです。導入効果として、年間約16,500tのCO2排出削減が見込まれています。
本サービスでは、JR東日本専用の太陽光発電所で発電した再エネ電力を、東北電力が一般送配電事業者の送配電ネットワークを経由して山形・秋田新幹線の運転用変電所に供給します。供給規模は発電所出力21,000kW、再エネ供給量は年間約3,500万kWhとなる見込みです。この供給量は一般家庭約11,200世帯分に相当します。

本取り組みにより、山形新幹線(福島駅~新庄駅間)と、秋田新幹線(盛岡駅~秋田駅間)の運行に必要な電力の約20%が再エネ電力となります。これはJR東日本エリアにおける新幹線全体の約2%に相当する量です。
JR東日本は環境長期目標「ゼロカーボン・チャレンジ2050」を策定し、2050年度のCO2排出量実質ゼロに取り組んでいます。一方、東北電力も2050年カーボンニュートラルの達成に向け、再生可能エネルギーの最大限活用や火力の脱炭素化などを推進しています。
両社は今回の取り組みを通じて、再生可能エネルギーの有効活用を進め、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく方針です。新幹線運転用電力への再エネ導入は、持続可能な交通インフラの実現に向けた重要な一歩となりそうです。