日揮HDグループ、廃食用油由来の国産SAFを米デルタ航空とフィンエアーに供給へ 

・日揮HDグループが国内初の大規模SAF製造事業を開始
・2025年度から米デルタ航空とフィンエアーに供給予定
・廃食用油を原料とした国産SAFで国際認証を取得

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日揮HDグループ、廃食用油由来の国産SAFを米デルタ航空とフィンエアーに供給へ 
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日揮ホールディングス株式会社(日揮HD)は、グループ会社SAFFAIRE SKY ENERGYが製造する持続可能な航空燃料(SAF)を、2025年度より米国デルタ航空とフィンランドのフィンエアーに供給することが決定したと発表しました。

供給する国産SAFは、廃食用油を原料として国内で初めて大規模生産される製品です。国際的な持続可能性認証制度であるISCC CORSIAとISCC EU認証を取得しており、原料調達から供給まで国内で完結する体制が国際基準で認められました。

日揮HDは、SAF事業において原料調達から製造、販売、利用に至るまでのサプライチェーン構築と、実現に向けた機運醸成に取り組んできました。環境価値の高い国産資源を活用したSAFによる脱炭素社会実現の重要性を訴え続けています。

デルタ航空とフィンエアーには、日揮HDが推進する国産SAF製造プロジェクトの共同事業者であるコスモ石油株式会社およびグループ会社であるコスモ石油マーケティング株式会社を通じてSAFが供給されることになりました。

SAFFAIRE SKY ENERGYは、コスモ石油堺製油所内の製造設備を2024年12月に完工。2025年4月から稼働し、年間約3万キロリットルのSAF供給を予定しています。2025年から日本航空や全日本空輸、DHL Expressへの供給も計画されています。

日揮HDは今後も、SAFの利用促進に向けた取り組みを継続し、国産SAFのサプライチェーン安定化を目指していく方針です。この取り組みは、航空業界の脱炭素化に大きく貢献すると期待されています。

《編集部》

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