コスモエネルギーホールディングス株式会社のグループ会社であるコスモ石油株式会社およびコスモ石油マーケティング株式会社が、廃食用油を原料とした国内初の大規模生産による国産SAF(持続可能な航空燃料)を、2025年5月1日に関西国際空港から出発する日本航空株式会社(JAL)の旅客便に供給しました。関西国際空港での旅客便へのSAF供給は本件が初めてとなります。
今回の取り組みは、航空会社と搭乗客の脱炭素化に貢献するとともに、国内におけるSAFの継続的なサプライチェーン構築という、空の脱炭素推進における重要な一歩となりました。供給されたSAFは、2021年にNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業として採択された「国産廃食用油を原料とするSAF製造サプライチェーンモデルの構築」の成果です。
利用した国産SAFは持続可能な製品の国際的な認証制度「ISCC CORSIA認証」「ISCC EU認証」を取得しており、環境価値が証明されています。製造を担当するのは、コスモ石油と日揮ホールディングス株式会社、株式会社レボインターナショナルの3社により設立された合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYです。2025年度よりコスモエネルギーグループを通じて航空各社への本格供給を実施しています。
コスモエネルギーグループは「2050年カーボンネットゼロ」の目標に向けて、日本初の国産SAFサプライチェーン構築を進めてきました。今後も重要テーマとして脱炭素化や循環型社会の実現に取り組み、社会的課題の解決と企業の持続的発展を目指すとともに、航空輸送でのSAF利用を推進していく方針です。