日揮HDグループ、国産SAFを台湾の新興航空会社スターラックスに供給へ

・日揮HDグループが国内初の大規模生産SAFを製造
・2025年度から神戸空港でスターラックス航空に供給予定
・国産資源の廃食用油を原料とし、国際認証を取得済み

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日揮HDグループ、国産SAFを台湾の新興航空会社スターラックスに供給へ

日揮ホールディングス株式会社は、グループ会社のSAFFAIRE SKY ENERGYが製造する持続可能な航空燃料(SAF)を、2025年度より神戸空港にて台湾の新興航空会社スターラックス航空に供給する予定であることを発表しました。

供給が決定したのは、廃食用油を原料とする国内初の大規模生産による国産SAFです。国際的な持続可能製品認証制度であるISCC CORSIA認証とISCC EU認証を取得しており、原料から供給まで国内で完結する国産SAFの提供体制が国際基準で認められています。

日揮HDは、SAF事業のサプライチェーン構築と、それに必要な機運の醸成を担ってきました。国産資源である廃食用油を用いてSAFを製造し、脱炭素社会の実現に貢献するという環境価値の重要性を社会に訴え続け、本事業を推進してきました。

SAFFAIRE SKY ENERGYは、コスモ石油堺製油所構内の製造設備を2024年12月に完工し、2025年度から年間約3万キロリットルのSAF供給を目指しています。日本航空や全日本空輸、DHL Express、デルタ航空、フィンエアーにも供給する予定です。

日揮HDは今後もSAFの利用促進に向けた機運の醸成に努め、国産SAFのサプライチェーンの安定化を目指して積極的な取り組みを継続していく方針です。本取り組みは、持続可能な航空燃料の普及に貢献する動きであり、航空業界の脱炭素化に向けた一歩となることが期待されます。

《編集部》

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