前澤化成工業、環境負荷を低減する傘シェアリング「アイカサ」の運営企業に出資

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する株式会社Nature Innovation Groupは、前澤化成工業からシリーズAエクステンションラウンドとして、資金調達を実施したことを発表しました。

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前澤化成工業、環境負荷を低減する傘シェアリング「アイカサ」の運営企業に出資
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傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する株式会社Nature Innovation Groupは、前澤化成工業からシリーズAエクステンションラウンドとして、資金調達を実施したことを発表しました。累計調達額は、約3.2億円となります。今回調達した資金は、傘スポット数の拡大やサービスの質の向上、組織体制の強化に活用する予定です。具体的には、2024年中に首都圏のアイカサ設置駅を現在の約400駅から1000駅以上へと拡大します。

「アイカサ」は、2018年12月にサービスを開始した日本初の本格的な傘のシェアリングサービスです。アプリ登録者数は、約50万人。首都圏をはじめ、関西、愛知、岡山、福岡、佐賀などの鉄道沿線を中心に計1,200か所以上でサービスを展開しています。突発的な雨でもビニール傘を購入せずに駅や街中でアイカサを借り、雨が止んだら最寄りの傘スポットに返却して手ぶらで移動できるのが特徴です。ミッションとして「雨の日を快適にハッピーに」「使い捨て傘をゼロに」を掲げ、事業を拡大しています。

また、環境面に対するインパクトにも取り組んでいます。「アイカサ」1回の利用で削減できるCO2は約692gです。Nature Innovation Groupは、「アイカサ」が存在した世界としなかった世界でどれだけの環境負荷低減の差分を作れたかが、サービスの存在意義と捉えています。傘の消費を減らすことで資源とCO2排出を抑制すると同時に、自社のプロダクトがもたらす環境負荷も減らすべく、前澤化成工業の協力を得て傘の性能向上と環境負荷の低減に関する検討を進めていくとしています。

《編集部》