株式会社Jサーキュラーシステムは、川崎市のJFEスチール株式会社東日本製鉄所京浜地区に建設している国内最大級の使用済みプラスチックリサイクル施設の稼働式を2025年3月13日に執り行いました。施設の本格稼働開始は、4月からの予定です。
本施設は、国内最大級となる1日あたり200トンの使用済みプラスチックを処理する能力を備えており、選別から再商品化まで一貫した処理を行います。自治体や事業者が回収した選別されていない使用済みプラスチックをそのまま受け入れることが可能で、これまで選別が困難なことから焼却処理となっていた使用済みプラスチックの再資源化を推進します。
「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律（プラ新法）」に基づいて、川崎市がJサーキュラーシステムを代表企業とするグループと連携して策定した再商品化計画が、2024年12月に環境大臣・経済産業大臣の認定を取得。さらに2025年1月には藤沢市も同認定を取得し、現在大田区とも認定取得に向け協議を進めています。複数の自治体と複数のリサイクル事業者の連携による認定取得は、全国初となります。
この認定により、3自治体の市区民から家庭ごみとして分別回収される使用済みプラスチックの多くを本施設で再資源化することが可能となります。回収されたプラスチックは特性に応じてマテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされ、近隣のリサイクル事業者と連携し、資源循環の高度化を図ります。
本施設の稼働により、これまで焼却処理されていた使用済みプラスチックの再資源化が進み、資源の有効活用と環境負荷の低減が期待されます。複数の自治体と連携したこの取り組みは、今後の日本のプラスチックリサイクルの在り方に大きな影響を与える可能性があります。
