Green Carbon株式会社と雪印メグミルクグループの雪印種苗株式会社は、カーボンファーミングによるJ-クレジット新規方法論策定に向けた実証試験で連携することを発表しました。
カーボンファーミングは、農地の土壌に大気中の二酸化炭素を貯留させることで温室効果ガスの排出削減を図る農法です。両社は、今回の実証データをもとに、将来的には国内に存在する農地約290万ヘクタールを活用し、435億円のポテンシャル創出を目指したいとしています。
Green Carbonは東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、国内では全国の生産農家と連携して地球環境の保全や脱炭素化に取り組んでいます。特に水田メタン削減効果のJ-クレジット化に注力し、国内最大規模で水田のJ-クレジット認証を取得しています。
一方、雪印種苗は全国的に緑肥作物の導入を推進しており、各エリアの農作物や土壌と緑肥作物の組み合わせ等の栽培ノウハウを持っています。両社の強みを生かし、今回の実証試験を通じて日本の農業分野での排出量削減に貢献することを目指しています。
今後、両社はカーボンファーミングのJ-クレジット新規方法論の採択を目指し、実証試験のデータを活用して全国に普及させていく方針です。農業分野でのカーボンクレジット創出の拡大が、日本の脱炭素化に向けた取り組みをさらに加速させることが期待されます。
両社の連携は、農業を通じた環境保全と経済的価値の創出という新たな可能性を示すものであり、今後の展開が注目されます。