Green Carbon株式会社は、インドのバイオ炭プラント製造メーカーThe Varhad Groupおよび株式会社ネイチャーベースコンサルティングと連携し、インドにて日本企業初となるCDR(Carbon Dioxide Removal)クレジットを創出するプロジェクトを開始しました。
本プロジェクトでは、国際認証機関Puro earthの認証を取得し、2040年までの15年間で1基あたり約11万トンのCDRクレジット(バイオ炭由来のカーボンクレジット)の創出を目指します。初年度はバイオ炭プラント4基を導入する計画です。
Green Carbonは、プロジェクト全体の運営とクレジット創出を担当。ネイチャーベースコンサルティングはプロジェクト費用の調達を実施し、Varhadはインドのバイオ炭プラント提供およびプラントの運営を担います。

インドは温室効果ガス排出量が年間約32億トンに達しており、中国、米国に次いで3番目の排出大国です。その中で農業部門からの排出が約7.36億トンとなっており、農業分野での温室効果ガス削減は優先課題の一つとされています。
本プロジェクトでは、CDRクレジットの創出だけでなく、バイオ炭やバイオオイル(木酢)を現地企業にも販売し、インド現地でのサーキュラーエコノミーの構築も目指します。さらに、将来的には2国間クレジット制度(JCM)を活用したプロジェクト登録とクレジット創出も視野に入れています。
CDRクレジットの市場評価は高く、MicrosoftやAmazonなどのグローバル企業が大量に購入しています。MSCIの調査によると、CDRクレジットはReductionクレジット(吸収・削減クレジット)よりも約45倍も高い価格で取引されているとの結果も出ています。
Green Carbonは東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出事業を展開しており、今回のインドでのプロジェクトを皮切りに、パートナー国としての承認および、農業分野でのJCMクレジット創出方法論の確立を目指すとしています。
本プロジェクトにより、インドの脱炭素化に貢献するとともに、日本企業の海外での環境貢献の新たなモデルケースを創出することが期待されます。