コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社と富士電機株式会社は、2025年に開催される大阪・関西万博において、世界初となる水素カートリッジを使用した自動販売機を設置すると発表しました。

新たな自動販売機は、発電機の水素カートリッジ内で水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を生成し、バッテリーに蓄電して稼働する仕組みです。天候や設置場所の影響を受けず、稼働時にCO2を排出しない次世代型の自動販売機となります。

両社は2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、CO2排出量削減に取り組んでいます。今回開発された水素エネルギーを動力源とする自動販売機は、その取り組みの一環として位置付けられています。
水素カートリッジ自動販売機は、大阪・関西万博の会場内に1台設置され、来場者に「未来の自動販売機」を体験する機会を提供する予定です。国内外の先端技術が集結する万博会場で、この革新的な自動販売機が注目を集めることが予想されます。
水素エネルギーは、天候に左右されず省スペースで運用できることから、自動販売機の動力源として親和性が高いとされています。一方で、水素を供給するインフラやコスト面などが今後の課題となっています。コカ・コーラ ボトラーズジャパンと富士電機は、環境に配慮した自動販売機の開発を通じて、今後も脱炭素社会の実現に貢献していく方針です。

本自動販売機の設置は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一つとして、業界内外から注目を集めそうです。今後、供給体制が整い、水素エネルギーを活用した自動販売機の社会実装が進めば、環境負荷低減にも大きく寄与する可能性があります。