ESG報告プラットフォームのPlan A、Visaなどから2,900万ドルの資金調達

企業向けの炭素会計及びESG報告プラットフォームを提供するヨーロッパのベンチャー企業Plan Aは、アメリカのVC大手Lightspeed Venturesが主導するシリーズAラウンドで2,700万ドルを調達したと発表しました。

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ESG報告プラットフォームのPlan A、Visaなどから2,900万ドルの資金調達

Plan Aは、アメリカのVC大手Lightspeed Venturesが主導するシリーズAラウンドで2,700万ドルを調達したと発表しました。同社は2021年12月にもシリーズAラウンドで1,000万ドルを調達しており、今回の資金調達を合わせると合計3,700万ドルに達します。

Plan Aは2017年にスタートした、企業向けの炭素会計及びESG報告プラットフォームを提供するヨーロッパのベンチャー企業です。ESGパフォーマンスの測定、分析、報告を自動化するSaaSツールを開発・提供しています。

同社のプラットフォームは、スコープ1、2、3にまたがるすべての必要なデータを自動的にマッピングし、各国の排出係数やデータセットと統合します。最も削減可能性の高い指標に基づき、科学的根拠に基づくネットゼロの目標を設定し、1,000を超える脱炭素ソリューションや活動、ベストプラクティス、サービスプロバイダー、そして持続可能性の専門家のネットワークを通じて、目標を達成することができます。最終的には、規制に対応したESG報告書が作成されます。

2022年12月に独占的なグローバルパートナーシップを締結したVisa、ドイツ銀行、Opera Tech Ventures(BNPパリバのVC部門)、Supercell、Aiven、Zalando、Woltなどがこのラウンドに参加しています。さらにHVキャピタル、Keen Venture Partners、Demeter IM、coparionといった既存の投資家もすべて参加しました。

1500社以上の顧客基盤と、2021年12月から22年までの年間収益が前年比で600パーセント増加する圧倒的な成長から、今回の資金調達に至りました。

シリーズAラウンドで調達された資金は今後の成長へ投資される予定です。具体的には、従業員数を倍増させ、フランス、英国、スカンジナビアを中心に欧州市場への進出を図り、プラットフォーム機能を強化する予定です。

《ニシダ》

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