水素燃料を用いた航空機ベンチャーZeroAvia、UAE企業マスダールとパートナーシップ提携

イギリスとアメリカを拠点とする航空機開発のスタートアップ・ZeroAviaが、アラブ首長国連邦(UAE)の再生可能エネルギー(再エネ)大手・マスダール社と航空用水素燃料提携を締結したことを発表しました。

企業動向 ビジネス
水素燃料を用いた航空機ベンチャーZeroAvia、UAE企業マスダールとパートナーシップ提携
  • 水素燃料を用いた航空機ベンチャーZeroAvia、UAE企業マスダールとパートナーシップ提携
  • 水素燃料を用いた航空機ベンチャーZeroAvia、UAE企業マスダールとパートナーシップ提携

イギリスとアメリカを拠点とする航空機開発のスタートアップ・ZeroAviaが、アラブ首長国連邦(UAE)の再生可能エネルギー(再エネ)大手・マスダール社と航空用水素燃料提携を締結したことを発表しました。

ZeroAviaは航空業界の脱炭素化を目指し、水素燃料電池を動力とした航空機の開発を行う企業です。2020年に、初の商業規模の試験飛行に成功しており2040年までに200席以上、5,000マイル(nm)以内の飛行を目指しています。

マスダール社は2030年までに年間100万トンのグリーン水素生産を目標としており、ZeroAviaはこの新たな提携により、世界初の水素燃料商用飛行へ向けてプロジェクトを加速する見込みです。同社はまず、北米と欧州でのプロジェクトに焦点をあてるとともに、UAEでのクリーンフライト運用を確立する機会も検討するとしています。

今回のパートナーシップ提携にあたり、マスダールCEOは「ZeroAviaのような革新的パートナーとともに、航空機産業のような脱炭素化が困難なセクターの課題に取り組めることを心待ちにしています。UAEのクリーン・エネルギー・チャンピョンとして、すべての人のためのクリーンな未来を築くことに注力しています。」とコメントしました。

また、ZeroAviaの創設者兼CEOは「航空業界全体にとって真にクリーンなフライトの未来を加速するためには、再生可能エネルギーへの大規模な投資が必要です。私たちはマスダールと共に、クリーンな推進技術と燃料を提供し、一刻も早くクリーンなフライトを実現します。」と述べています。

《The Green Economy編集部》

関連タグ

特集