九州大学発のスタートアップ企業である株式会社JCCLは、シリーズAラウンドとして計4億円の資金調達を実施し、累計調達額が7億円となったことを発表しました。JCCLは「CO₂回収・再資源化技術で持続可能な社会を実現する」というビジョンのもと、生体反応を模して開発した新コンセプトのCO₂分離材料「アミン含有ゲル」を活用し、低コストかつ高効率なCO₂分離回収技術の開発・実用化を進めています。
今回の資金調達により、パートナー企業と共同でCO₂分離回収装置および分離膜性能評価装置を販売するほか、2025年度実証予定の1日30kgのCO₂を分離回収できる装置の製造、1日300kgのCO₂を分離回収できるコンテナサイズのCO₂分離回収装置の開発を進める予定です。さらに、CO₂を高性能かつ低コストで回収するための吸収剤の製造プロセスの確立を目指します。
資金調達には、慶應イノベーション・イニシアティブが運営するKII3号インパクト投資事業有限責任組合、DBJキャピタル株式会社が運営するDBJキャピタル投資事業有限責任組合、QBキャピタル合同会社と株式会社NCBベンチャーキャピタルが運営するQB第二号投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル株式会社が運営するニッセイ・キャピタルサステナビリティ課題解決ファンド1号投資事業有限責任組合、インクルージョン・ジャパン株式会社が運営するICJ2号ファンド投資事業有限責任組合が参加しました。
JCCLは、これらのパートナー企業と協力しながら、技術の実用化とプロダクトの市場投入を進めていく方針です。2050年までに日本政府が掲げるカーボンニュートラル目標の達成に貢献するとともに、顧客のCO₂回収および利活用の課題解決を目指すとしています。
共同リード投資家として参画した株式会社慶應イノベーション・イニシアティブのプリンシパルである野村直児氏は、「カーボンニュートラル実現に向けて、CO₂分離回収技術は必須」と述べ、JCCLを「新たな時代の担い手」と表現しています。他の投資家からも、JCCLの技術力や事業成長に対して大きな期待を示すコメントが寄せられています。