株式会社ユーグレナは、2025年2月26日に開催された第6回「持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進に向けた官民協議会」から、同協議会の構成員となったことを発表しました。
経済産業省資源エネルギー庁および国土交通省が、2022年に設立したこの協議会は、SAFの導入の加速に向けて、技術的・経済的な課題や解決策を官民で協議し、一体となって取り組みを進めるための場です。国内の航空会社やエネルギー関係企業、関係省庁や関連団体で構成されています。
ユーグレナは、日本で初めてバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを稼働させ、SAFおよび次世代バイオディーゼル燃料として「サステオ」を展開し、陸・海・空すべてのモビリティへの供給を実施してきました。現在は、羽田空港におけるエアラインに対するSAF供給・販売の事業化に向けたサプライチェーン構築の共同検討や、国際的なバイオ燃料製造プラントの建設・運営プロジェクトを行っています。
また、将来的なバイオ燃料の需要拡大を支える持続可能な原料の選択肢として、UCO(使用済食用油)等の産業廃棄油の調達や微細藻類由来油脂の大規模生産に関する研究開発を推進しているほか、バングラデシュにおいてUCO回収事業や油糧作物栽培などを通じたSAF向け原料サプライチェーンの構築を目指しています。
ユーグレナは同協議会の構成員として、ステークホルダーとともに、SAFの普及拡大や国内供給の推進、技術開発などに取り組み、脱炭素社会の実現に貢献していく意向を示しています。
持続可能な航空燃料の普及は、環境負荷の低減と航空産業の持続的な発展の両立に向けた重要な取り組みです。ユーグレナの協議会参画により、SAFの開発や供給体制の構築がさらに進展し、日本の航空業界における環境対策が一層強化されることが見込まれます。今後の同社の取り組みや、官民協議会での議論の進展が注目されます。