東京メトロ、再エネ導入で丸ノ内線・南北線のCO₂排出ゼロへ

・丸ノ内線・南北線、再エネで運行
・東西線、太陽光の余剰電力利用
・CO₂排出量、年間約61,400t削減

テクノロジー エネルギー
東京メトロ、再エネ導入で丸ノ内線・南北線のCO₂排出ゼロへ

東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)は、2024年4月1日より丸ノ内線・南北線の運行において、使用するすべての電力を水力発電由来の再生可能エネルギーに置き換え、CO₂排出量ゼロでの運行を開始すると発表しました。東西線では、家庭用太陽光発電の余剰電力の環境価値を活用し、一部電力を実質再エネ化して運行します。これらの取り組みは、2021年3月に設定した長期環境目標「メトロCO₂ゼロ チャレンジ 2050」の一環として実施しています。

東京メトロは、本取り組みにおいて、東京電力エナジーパートナー株式会社が提供する2つのサービスを導入しました。丸ノ内線・南北線の再エネ化には水力発電由来の電力を供給するメニュー「アクアプレミアム」を、東西線における一部電力の実質再エネ化には「再エネ企業応援プラン」を、それぞれ採用。今回の取り組みを通じて、東京メトログループのCO₂排出量は年間約61,400t-CO₂削減される見込みです。これは一般家庭の年間CO₂排出量約22,400世帯分に相当します。

東京メトロが掲げた2030年度のCO₂排出量削減目標は、グループ全事業で2013年度と比べて50%削減することです。2050年度には実質ゼロを目指しており、今回の再エネ導入は目標達成に向けた一歩であり、さらなる事業の省エネ化を進めることとなります。同社は、取引先をはじめとしたステークホルダーとのパートナーシップを通じて、CO₂排出量の削減に積極的に取り組むことにより、「安心で、持続可能な社会」の実現を目指すとしています。

《編集部》