株式会社PXPは、シリーズAラウンドにおいて、ソフトバンク株式会社をリードインベスターとする総額15億円の資金調達を実施しました。今回調達した資金は、PXPの次世代太陽電池の実用化と様々な用途での活用を目指すために充てられます。
PXPが開発する次世代太陽電池は、ペロブスカイト太陽電池とカルコパイライト太陽電池を組み合わせたタンデム構造を持ち、エネルギー変換効率が1.5倍以上(理論値:約42%)に達します。また、従来の太陽電池に比べて約10分の1の重量であり、フレキシブルに曲がる形状と、衝撃や振動への高い耐久性が特徴です。これにより、設置場所や用途の幅が広がり、設置コストの削減も期待されます。
PXPの目標は、「クリーンなエネルギーをいつでも、どこでも、誰でも自由に使える世界」の実現です。今回の資金調達により、PXPは次世代太陽電池の早期実用化と量産化に注力します。また、ソフトバンクと協力し、同社のデータセンターのクリーンエネルギー運用など、様々な用途での活用を進める計画です。
シリーズAラウンドには、株式会社SOLABLEや興和オプトロニクス株式会社、豊田通商株式会社、合同会社J&TC Frontier、株式会社自動車ファンド、三菱HCキャピタル株式会社、横浜キャピタル株式会社、TARO Venturesが参加しました。各社は、PXPの技術力とビジョンに賛同し、脱炭素社会の実現に向けて協力する意向を示しています。
PXPの次世代太陽電池は、エネルギー変換効率の高さとフレキシブルな形状により、太陽電池の活用方法に変革をもたらす可能性があります。脱炭素社会の実現に向けた取り組みとして、産業界全体での関心と期待が高まりそうです。