出光興産とサントリー、ペットボトルのキャップからケミカルリサイクル油を生産 ラベルの再資源化も検討

・使用済みPETボトルのキャップから化学品原料を生成
・ケミカルリサイクル技術を活用し、CR油を生産
・2030年までにPETボトルの100%サステナブル化を目指す

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出光興産とサントリー、ペットボトルのキャップからケミカルリサイクル油を生産 ラベルの再資源化も検討

出光興産株式会社とサントリーホールディングス株式会社は、使用済みPETボトルのキャップやラベルの再資源化に向けた検討を開始し、キャップについてのケミカルリサイクル実証実験を行いました。

今回の実験では、サントリーが提供した使用済みPETボトルのキャップを原料として、出光興産の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパン株式会社が油化ケミカルリサイクル技術によりCR油(ケミカルリサイクル油)を生産。出光興産により、このCR油が石油化学製品や燃料油の原料として有用性を持つと確認されました。

本実験は、プラスチックの資源循環を促進する社会的ニーズの高まりに応えるものです。今後、出光興産は石油精製・石油化学装置を活用し、使用済みPETボトルのキャップやラベル由来のCR油を原料とした「リニューアブル化学品」や「リニューアブル燃料油」の生産を検討していきます。

一方、サントリーは「リニューアブル化学品」から製造されるプラスチック容器の実用性を確認していくとともに、キャップやラベルへの水平リサイクルも含めた、容器・包装全般の最適な再資源化の形と可能性の探索を進める計画です。

出光興産は、中期経営計画で3領域のひとつに「多様な省資源・資源循環ソリューション」の社会実装を掲げており、今回の取り組みもその一環となります。長年の化石燃料取り扱いとプラスチック製造の知見を活かし、革新的なリサイクル技術で社会的課題の解決に取り組んでいくとのことです。

サントリーグループは、2030年までにグローバルで使用するすべてのPETボトルを「100%サステナブル化」することを目指しており、2023年実績では2本に1本以上で100%リサイクルPETボトルを導入しました。

両社は、ケミカルリサイクルの取り組みを通じてカーボンニュートラルおよび循環型社会の実現に向けて貢献していく考えです。今後も、PETボトルの容器・包装リサイクルに向けた検討や再資源化工程のサプライチェーン構築を推進し、循環型社会の実現に向けて取り組んでいくとしています。

《編集部》

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