廃漁網のリサイクルに取り組む企業amu株式会社は、株式会社ゴールドウインと協業を開始したと発表しました。両社は環境保護と地域貢献を目指し、廃漁網を活用した新たな取り組みを展開します。
amuは宮城県気仙沼市を拠点とし、全国から廃漁具を回収して再資源化に取り組んでいるベンチャーです。一方、ゴールドウインは、それぞれの都市と店舗が共存・共生し、より良い社会を実現することを目指しています。同社は東北エリアの旗艦店となる「THE NORTH FACE / HELLY HANSEN エスパル仙台」を2025年4月19日にリニューアルオープンしました。

リニューアルに際し、同店舗内にamuの展示ブースを設置。ブースでは実際の廃漁網や、それらを原料としたサングラス、タイルなどのアップサイクル製品が展示されます。来店者は廃漁具由来サングラスの試着も可能です。
展示には「amuca®タグ」と名付けられたQRコード付き商品タグが用意されており、読み取ると、廃漁具がアップサイクル製品になるまでのストーリーが展開されます。また、展示横にタブレットを設置。amuのビジネスストーリーや、製品の詳細情報も閲覧できます。

amuは「"編む力"で、地域に新しい1ページをつくる」というミッションを掲げています。使い終わった漁具の処分に悩む漁師たちの姿から事業アイデアが生まれ、見過ごされてきた廃漁具の価値に光を当てる取り組みを始めました。

今回の協業を通じて、amuとゴールドウインは地域や環境との共生、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進していくとしています。両社の協業は、廃棄物の再利用による環境負荷の低減と、地域資源を活用した新たな価値創造の可能性を示す取り組みと言えるでしょう。