JALグループが、人的資本経営や財務戦略などのESG戦略を支える各戦略や、安全をはじめとした価値創造の基盤などについてまとめた統合報告書「JAL REPORT 2023」を発行しました。
同報告書によるとFY2022年のCO2排出量はスコープ1(航空)で819万トンと前年の619万トンより増加、さらにスコープ2(地上設備)も5.3万トンから5.6万トンに増加しました。
一方で有償輸送量あたりのCO2排出量はFY21の1.2751kg-CO2/トンキロからFY22は1.0829kg-CO2/トンキロまで減少していることから、コロナ禍の影響が収束しつつある中で運行本数が増えたことにより排出総量は増加したものの、JALグループの脱炭素化の取り組みにより原単位あたりの排出量が減少したと推測できます。
これまでJALグループは省燃料機材への更新や、運航の工夫、SAFの活用、カーボンオフセットなどを通じて脱炭素化に取り組んできました。
今後、省燃料機材への更新で120万トン、運航の工夫で10万トン、SAFの活用で70万トンのCO2排出量を削減し、2030年までに約200トンのCO2排出量削減を目指すとしています。