東京メトロら7社、アルミニウム車体の水平リサイクルに向け共同研究を開始

・東京メトロなど7社が車両アルミ水平リサイクルの共同研究を開始
・廃車車体のアルミを劣化させずに車両部品へ再利用する技術を検証
・CO2排出量削減と資源循環を目指し、2024年度から4年間実施

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東京メトロら7社、アルミニウム車体の水平リサイクルに向け共同研究を開始
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東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)は、リサイクルや車両に関連する企業など6社と共同で、廃車となる車両のアルミニウム車体を水平リサイクルする技術の研究開発に乗り出すことを発表しました。本取り組みは、鉄道業界における脱炭素化と循環型社会の実現を目指すものです。

共同研究には、東京メトロに加えて、メトロ車両株式会社、株式会社ホンダトレーディング、日本総合リサイクル株式会社、日軽金アクト株式会社、川崎車両株式会社、住江工業株式会社と計7社が参画します。

本取り組みでは、2024年度から2027年度にかけて、廃車となる東京メトロ保有車両の車体に使用されているアルミスクラップを、品質を落とすことなく水平リサイクルし、車両構体の一部や車両内装部品へ再利用するための技術的なプロセスの構築を目指します。

東京メトロは現在、国内最大級の約2,700両以上の車両を保有しており、そのすべてがアルミニウム合金を使用した車体です。アルミニウムは新地金の製造時に大量のエネルギーとCO2を必要としますが、リサイクルすることで、新地金製造時と比べてCO2排出量を97%程度削減できるとされています。

これまで東京メトロでは、廃車車体のリサイクルを推進してきましたが、水平リサイクルに求められる不純物除去などが技術的に困難であり、鋳造材等へのカスケードリサイクルに限定されていました。今回の共同研究により、特に強度が必要となる車両構体の一部等へリサイクル材の使用用途を広げることで、将来的な鉄道事業におけるCO2サプライチェーン排出量のさらなる削減を目指します。

本取り組みは、鉄道業界における環境負荷低減の新たな一歩となり、他の交通機関や産業界にも影響を及ぼす可能性があります。今後の研究成果と実用化に向けた進展が注目されます。

《編集部》

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