イギリスのスーパー大手・テスコは8月23日、自社ブランドの牛乳ボトルのキャップに使用されている着色プラスチックを、リサイクルしやすさに配慮し、透明な代替品に変更すると発表しました。
イギリスの牛乳はプライベートブランド商品がほとんどなのですが、基本的に画像のように半透明のプラスチック容器に入っています。さらに、どのスーパーでもWhole Milk(牛乳)が青、Semi-Skimmed Milk(低脂肪乳)が緑、Skimmed Milk(無脂肪乳)が赤色のラベルやキャップの容器に入っていることが一般的です。
今回テスコは、年間約4億2500万本出荷する牛乳ボトルのキャップに使用されている、青、緑、赤の着色プラスチックを廃止することで、家庭から回収する廃棄プラスチックの品質向上を図り、キャップから牛乳ボトルへのリサイクルを可能にします。これにより年 3,900 トンのプラスチックが新たにリサイクル過程へと戻されます。
今回の発表に伴い、テスコのJames Waddy氏は「パッケージをできるだけ持続可能なものにすることは私たちにとって非常に重要であり、この新しいミルクキャップの取り組みはお客様からも非常に好評でした。」とコメントしています。
テスコは自社事業(スコープ1、2)からのCO2排出量を2015年基準で2030年までに85%削減、スコープ3排出量を2019年基準で2032年までに55%削減することを目指しており、今月10日にSBTi認証を取得しています。