ルフトハンザ航空、ドイツ製SAFの製造・供給に関する基本合意を締結

ドイツのフラグシップ航空会社ルフトハンザ航空は8月1日、同社のサステナビリティ戦略の中核としてSAFの市場拡大と利用推進を目指し、持続可能な航空燃料(SAF)の製造・供給に関する基本合意(Letter of Intent)をHCSグループと締結しました。

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ルフトハンザ航空、ドイツ製SAFの製造・供給に関する基本合意を締結

ドイツ、ルフトハンザグループは、は8月1日、同社のサステナビリティ戦略の中核としてSAFの市場拡大と利用推進を目指し、持続可能な航空燃料(SAF)の製造・供給に関する基本合意(Letter of Intent)をHCSグループと締結しました。

ルフトハンザグループは、フラグシップキャリア・ルフトハンザ航空を筆頭に、合計約300の子会社や関連会社からなる航空事業グループです。2050年ネットゼロ達成、2030年までにCO2排出量半減(2019年比)を目指して、燃料効率の良い最新機材やSAFの導入、運航スケジュールの最適化などを実施しており、2022年には全体で24の燃料節約プロジェクトを実施し、33,000トンのCO2排出が削減されています。

今回の基本合意締結により、HCSグループからルフトハンザグループに、ATJ技術で製造されたSAF6万トンが2026年初頭から提供されることになります。製造はルフトハンザ航空のハブ空港があるフランクフルト近郊のシュパイヤーにあるHCSグループの拠点で行われる予定で、HCSはドイツ初の生物起源SAFの製造元になることを目指しているとのことです。

ルフトハンザ航空によると、本合意は「SAFの市場と利用拡大を推進するという目標を裏付けるもの」です。同社は世界最大のSAF調達企業の一つであり、今後数年のうちに最大2.5億ドル(約350億円)を投資する見込みであるとしています。

SAFとは、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel)の略称で、主に植物由来の原料や動物油などから作られたジェット燃料のことを指し、ATJ技術で製造されるSAFは主にバイオエタノールを原料としています。

詳しく:SAF(持続可能な航空燃料)とは【#簡単SDGs用語集】

《The Green Economy編集部》

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