「FTSE4Good Index Series」とは?【#簡単SDGs用語集】

FTSE4Good Index Series(フィッチ・フォー・グッド)とは、英ロンドン証券取引所グループの100%子会社であり、「FTSE Russell」を展開するFTSE International社が2001年から発表しているESG投資インデックスです。

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FTSE4Good Index Seriesとは、英ロンドン証券取引所グループの100%子会社であり、「FTSE Russell」を展開するFTSE International社が2001年から発表しているESG投資インデックスです。環境、社会、ガバナンス (ESG)分野の取り組みを測定するように設計されてます。

FTSE4Good Index Seriesの概要

FTSE4Good Index Seriesは、前述のとおり、ロンドン証券取引所系列のESG投資インデックス(指数)です。世界的に影響力があり、多くの日本企業もこの指数に組み込まれています。

さらに「Series」とある通り、国や地域によって分けられた複数のインデックスから構成されています。例えば、全世界の企業が対象の「FTSE4Good All-World Index」、先進国の「FTSE4Good Developed Index」、日本企業を対象とした「FTSE4Good Japan Index」などです。(下図参照)

「FTSE4Good Index Series」資料より引用

FTSE4Good Index Seriesの各インデックスにはそれぞれ基準となるインデックスが存在しており、そのインデックスに組み込まれている銘柄が評価対象となります。例えば「FTSE4Good Japan Index」の場合は「FTSE Japan Index」に組み込まれている企業が評価対象となるわけです。公式の発表によると、2023年7月現在で47市場・7,200銘柄が評価の対象です。

FTSE4Good Index Seriesの評価方法

調査の対象となる7,200の銘柄は、FTSE RussellのESGスコアで評価されます。先進国の市場(Developed Market)に所属する銘柄がFTSE4Good Indexに組み込まれるためには、このESGスコアが5点満点中3.3点以上、新興国市場(Emerging Market)では2.5点以上を獲得する必要があります。ほかにも、さまざまな基準がありそれをクリアした企業がESG銘柄としてFTSE4Good Indexに組み込まれます。

調査員は環境(Environment)、社会(Sociery)、ガバナンス(Governance)の3分野、計14テーマから構成される300以上の調査項目を基準に、公開情報から各企業のESGリスクマネジメントを評価します。ただし、適応される調査テーマは各企業の事業特性に依存するため、すべての企業に全14テーマが適応されるわけではありません。

  • 環境:生物多様性、水の安全保障、汚染と資源利用、気候変動、サプライチェーン(環境)

  • 社会:人権と地域社会、労働基準、顧客に対する責任、健康と安全、サプライチェーン(社会)

  • ガバナンス:リスク・マネジメント、税の透明性、コーポレート・ガバナンス、腐敗の防止

構成銘柄の見直しは6月と12月の半年に一度づつ、時価総額に基づいた構成比率の見直しが行われます。

FTSE4Good Indexの構成企業は

全世界版のインデックス「FTSE4Good All-World Index」では上位10社のうち9社をアメリカ企業が独占しており、アップル、マイクロソフト、アルファベットなどが並んでいます。アメリカ企業以外では台湾企業のTSMCが6位に入っています。国別ではアメリカ企業が占める割合が群を抜いており、日本は2位でした。(2023年7月17日発表)

詳しい構成企業はこちらの記事で紹介しています。

《ニシダ》

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