中央開発、大規模帯水層蓄熱システムの普及を促進 愛三工業の新工場に技術提供

・中央開発が帯水層蓄熱システム(ATES)の技術支援で普及促進
・愛三工業の新工場に200RTのヒートポンプ向けATES導入
・大阪市などと連携し、ATESの開発・実証事業を推進

企業動向 ビジネス
中央開発、大規模帯水層蓄熱システムの普及を促進 愛三工業の新工場に技術提供
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中央開発株式会社は、地中熱を活用したカーボンニュートラルの実現に向けて、大規模帯水層蓄熱システム(ATES)の技術支援による普及促進に通り組んでいることを発表しました。

ATESは、地下水を含んだ帯水層を巨大な蓄熱槽として活用し、冷暖房の排熱を貯蔵・利用する技術です。オランダでは建物空調における主流の再生可能エネルギー技術となっていますが、日本では地層の複雑さや法規制・ノウハウ不足から導入が遅れていました。

地中の温度はほぼ年間平均気温から+1℃程度に保たれ、地上の温度に対して、暑い季節には涼しく、寒い冬には暖かくなっています。この温度差を空調に利用するのが一般の地中熱利用であり、帯水層蓄熱事業では、さらに冷暖房の排熱を帯水層に蓄熱することで、必要なエネルギーをより抑えます。

中央開発は、大阪市や大阪公立大学、森川鑿泉工業所などと協力し、ATESの開発や普及促進を行っています。大阪市では、2015年から産学官連携による大容量帯水層蓄熱利用システムの技術開発・実証事業を実施し、普及拡大に取り組んできました。

また、愛三工業株式会社の安城新工場において、中央開発は大林組・三菱重工サーマルシステムズと共同で、ATESの導入を進めています。各社は協力して、空調延べ床面積約1万m2をまかなう200RT(700kW)のヒートポンプに見合った最大100m3/hの揚水と、安定した全量還水を実現できる揚水・還水切換型熱源井の設置技術を提供しています。

ATESの井戸掘削では、帯水層の透水性や井戸の還水性能に悪影響を与えるベントナイトを使用せずに掘削を行う「リバースサーキュレーション工法」を用います。この工法では、地層の深さや厚さ、地質を容易に確認可能です。

ATESの導入により、建物の空調エネルギー消費量の大幅な削減が期待され、今後の日本における再生可能エネルギー利用の新たな選択肢として普及が進むことが予想されます。

《編集部》

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