ざっくり解説
EP100とは事業のエネルギー効率を倍増することを目的としたイニチアチブのこと。
「EP100」とは?省エネ目標の国際的な枠組み
「EP100」は脱炭素化など気候変動対策をすすめる国際NGO「The Climate Group」による国際的なイニシアチブです。
EPは「Energy Productivity」つまりエネルギー効率を示しており、EP100には事業のエネルギー効率を倍増させる(50%の省エネ)を目標に掲げる世界中の企業が参加しています。
日本では日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)が窓口となり、日本語での入会手続きなどに対応しています。
「EP100」参加企業は4社
2023年3月時点で、世界120社以上の企業がEP100への参加を表明しています。そのうち日本企業は以下の4社です。
EP100参加日本企業(※2023年3月時点)
大和ハウス工業株式会社
日本電信電話株式会社
大東建設株式会社
オムロン株式会社
「EP100」に参加する意義
国際イニシアチブと言われてもピンときませんが、EP100に限らずEV100、RE100やTCFDなど様々な国際イニシアチブが存在し、多くの企業が参加を表明しています。
このような枠組みに参加するメリットは大きく2つ考えられます。
1つは参加を表明することによる一種のブランディング。昨今拡大するESG投資では、企業の財務的側面だけではなく、非財務的な側面、例えば環境配慮などが大きく考慮に入れられます。その際に、EP100などの国際イニシアチブは有利な判断材料となりうるでしょう。
そして、もう1つが参加企業のみに公開されている事例やウェビナー。EP100も、参加企業向けにウェビナーの開催を行っています。何をしたらよいかわからず気候変動対策に足踏みをしている企業の話をよく耳にしますが、初めの一歩として一つのイニシアチブに参加することで指針となるかもしれません。