東京ガス、都産グリーン水素と下水汚泥由来CO2を活用したe-メタン製造の実証へ 2026年度製造開始を予定

・東京ガスが東京都の「グリーン水素と下水汚泥由来CO2によるグリーンメタン製造事業」に採択
・下水汚泥から発生する混合ガスをそのまま原料として連続供給する国内初の取り組み
・e-メタンの地産地消実用化を目指し、2050年カーボンニュートラル実現に貢献

テクノロジー エネルギー
東京ガス、都産グリーン水素と下水汚泥由来CO2を活用したe-メタン製造の実証へ 2026年度製造開始を予定
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  • 東京ガス、都産グリーン水素と下水汚泥由来CO2を活用したe-メタン製造の実証へ 2026年度製造開始を予定
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東京ガス株式会社は、「東京都産グリーン水素と下水汚泥由来の二酸化炭素によるグリーンメタン製造事業」に採択され、事業実施に向けて東京都と協定を締結しました。事業期間は2025年4月から2027年3月で、2025年度に基本計画の策定と設置工事を実施し、2026年度にe-メタンの製造を開始する予定です。

本事業は、東京都が大田区京浜島で製造するグリーン水素と、森ヶ崎水再生センターの下水汚泥から発生する混合ガス中のCO2を原料として、メタネーション装置でe-メタンを製造するものです。下水汚泥から発生する混合ガス中のCH4とCO2を分離せず、原料として配管により連続的に供給しながらe-メタン製造を行う取り組みは国内初となります。

■設備フロー

■小型メタネーション装置

■概要

東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」において「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げ、2022年3月からe-メタンの製造実証試験を行ってきました。培った知見を活かして本事業を実施することで、e-メタンの地産地消に向けた検討と課題抽出を進めていきます。同時に、事業を通じてe-メタンの普及を促し、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」の実現に貢献していく方針です。

本取り組みは、再生可能エネルギーを用いて製造した水素の有効活用と廃棄物由来のCO2資源循環を組み合わせた先進的な事例であり、今後の脱炭素社会実現に向けたステップとなることが期待されます。

《編集部》