プラスチックのリサイクル、約7割が「意識している」…年代による行動の違いも明らかに

株式会社esa(イーサ)は、プラスチックリサイクルに関する意識・実態調査を実施し、「プラスチックリサイクル白書」を発行しました。 調査対象は、全国20代以降の男女529名です。

データ・リサーチ リサーチ
プラスチックのリサイクル、約7割が「意識している」…年代による行動の違いも明らかに
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株式会社esa(イーサ)は、プラスチックリサイクルに関する意識・実態調査を実施し、「プラスチックリサイクル白書」を発行しました。

調査対象は、全国の20代以降の男女529名です。世代別の回答者は、20代112人、30代112人、40代96人、50代97人、60代以上112人となっています。

調査結果

■意識

「プラスチック製品(ペットボトルやビニール袋、プラスチック製の容器など)のリサイクルについて普段から意識していますか」と尋ねたところ、全体の約7割に及ぶ69.4%が「意識している」と回答しました。「全く意識していない」を選択した人は、8.3%にとどまっています。

世代別に見ると、20代は54.5%が「意識している」と回答。50代は82.4%が「意識している」と回答しており、27.9%の差が開いています。

次に、「モノやサービスを選ぶ(購入する)際に、企業や店舗の環境・サステナビリティに対する取り組みをどのくらい意識していますか」と質問したところ、約3人に1人となる35.5%が「意識している」と回答しました。

世代別に「意識している」と回答した人の割合を見ると、20代は39.3%、60代以上は41.0%となりました。一方、30代は30.3%、40代は31.2%であり、意識している人の割合が低くなっています。

「企業のSDGsやESGに対する取り組みについて、どれくらいその企業やブランドの評価に影響しますか」と尋ねたところ、全体の約4割となる37.9%が、「意識している」と回答しました。

「意識している」という回答を世代別で見比べると、60代以上が44.6%と最も高く、30代が32.1%と低い水準となっています。

■実態

リサイクルの実態を調べるために、「日常生活でプラスチック製品(家庭用品、包装・容器、文具、電化製品、スポーツ・レジャーの道具、その他日用品など)をどのくらい購入していますか」と質問しました。その結果、週に1回以上購入している人は約6割程度、プラスチック製品を全く購入していない人は1割未満でした。

世代別で見ると、20代は19.6%が「プラスチック製品を全く購入していない」と回答しています。

プラスチック製品のリサイクルについて、日頃から意識して行っていることは、「シャンプーなどの詰め替え」74.9%、「レジ袋をもらわないようにする」73.3%となり、7割以上を占めました。

「コンビニやスーパーでレジ袋をもらわないようにする」という選択肢について世代別に見ると、20代は62.3%に対し、60代以上は85.6%と、23.3%の差がありました。

「脱プラ・再生プラスチックの製品を意識して買うようにしている」という選択肢にも、世代による違いが表れています。20代27.9%、30代29.4%に対し、50代は13.8%、60代以上は16.7%です。30代と50代では、15.6%の差がついています。

■認知と理解

「プラスチックの種類につい知っているもの」を尋ねた結果を見ると、提示した21種類のプラスチック素材において、全ての種類について「どの製品に使われているか理解している」と回答できたのは2割未満でした。

「世の中のプラスチック製品の多くは、異なる素材が複合されて出来上がっていますが、その事実を知っていますか」という問いに対する回答を見ると、42.2%がプラスチック製品が複合素材で出来上がっていることを知りませんでした。

プラスチックのリサイクル方法について知っているものを答えてくださいという問いに対する回答を見ると、「知らない」「聞いたことがある」が大多数でした。

一言コメント

リサイクル及びそのコンサルティングを行う株式会社esaが、2023年2月に実施した調査の結果をまとめた「プラスチックリサイクル白書」の一部を紹介しました。

全体的にプラスチックリサイクルへの関心は高い一方で、実際の行動や認識の面では、世代による差があります。

また、プラスチックの種類やリサイクル方法については、まだ十分に知識が浸透していません。プラスチックリサイクルに関する取り組みをPRする場合は、素材や方法といった情報までわかりやすく説明すると、“選ばれる理由”になりそうです。

《s.m》