西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は、株式会社ソマノベースが運営する「戻り苗」サービスを活用し、植林用の苗木を2年間駅で育てる森林保全の取り組みを開始しました。
「戻り苗」は、森林保全を「やらなければいけないこと」から「やりたいこと」に変えるため、観葉植物として植林用の苗木を育て、1から2年後に山林に植林するサービスです。植林により、土砂災害のリスクの低い森づくりに貢献します。導入企業の目的に合わせて、セミナーやワークショップなどを組み合わせ、森づくりの一連の流れに関わるパッケージも作成可能です。


JR西日本は、特急「くろしお」が停車する8駅に合計432本の紀州備長炭の原木となる「ウバメガシ」を「戻り苗」として設置し、育成後に和歌山県の森へ植林する計画です。各駅の改札や駅構内に設置された「戻り苗」は、駅を利用する人々に緑の癒しを提供し、成長の様子を楽しむことができます。
同社は「JR西日本グループゼロカーボン2050」を掲げ、CO2排出量削減を2025年に2013年度比で35%削減、2030年に同50%削減を目標としており、「戻り苗」プロジェクトは、達成に向けた具体的な取り組みとなります。「戻り苗」のCO2吸収量は、成長とともに増加し、年間約2tとなる見込みです。
■御坊駅

■紀伊勝浦駅

苗木を育てるラダーシェルフは計18台用意され、横にはJR西日本からのメッセージを記載したポスターが掲示されました。

また、海外からの訪問者向けに、実際の木材を使用したデザインの英語版ポスターも作成されました。担当駅員への育苗レクチャーも実施され、どんぐりからの発芽を心待ちにする声が寄せられています。

JR西日本の担当者は、今回の取り組みが環境問題と向き合う機会となり、社員の意識向上に繋がるという見解を述べています。育苗は、コミュニケーションの活性化にも寄与しているとのことです。今後は、ソマノベースの「土砂災害の低い森づくり」活動への協力も予定しています。