ENEOS、宮崎県の森林由来J-クレジットでカーボンニュートラル達成

・ENEOSが森林由来J-クレジット購入
・カーボンニュートラル達成
・再造林事業支援

企業動向 ガバナンス
ENEOS、宮崎県の森林由来J-クレジットでカーボンニュートラル達成

ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社は、宮崎県の耳川広域森林組合が創出した宮崎県東臼杵郡諸塚村の森林由来のJ-クレジットを購入し、このクレジットを活用することで、2023年度のカーボンニュートラルを達成しました。

耳川広域森林組合は、耳川流域をカバーする全国首位の事業規模を誇る森林組合で、諸塚村のほか日向市や門川町、美郷町、椎葉村の森林を経営管理しています。諸塚村では総面積の9割以上を民有林が占め、長年地域の人々が森林を大切に守ってきました。

J-クレジット制度は、CO2等の排出削減量や適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。耳川広域森林組合の諸塚村の私有林における再造林活動は2023年に申請され、2,209t-CO2がJ-クレジットに認証されています。J-クレジットを創出し、売却益を再造林活動に充てることにより、持続可能な森林資源の確保と木材の安定供給を実現するとともに、再造林によるCO₂の吸収も進めています。

ENEOSは、2023年度のCO2排出量約101t-CO2をカーボン・オフセットするために、諸塚村の森林由来のJ-クレジットを活用し、Scope1排出量をゼロにしました。また、全発電所が外部から購入した電力約1,133万kWhについては、市場から再生可能エネルギー由来のFIT非化石価値証書を調達し、Scope2排出量もゼロとしました。これにより、2023年度のCO2排出量については、Scope1、2ともにカーボンニュートラルを達成しました。

今後もENEOSは、森林事業を含む地域への支援や脱炭素を推進するシステムの活用、再生可能エネルギーの普及を通じて、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献していく方針です。

《編集部》