ブラザー工業の水素製造プロジェクト、中部圏低炭素水素認証制度に認定

ブラザー工業株式会社の、環境への配慮を目的とした「ブラザー工業瑞穂工場水素吸蔵合金グリーン水素充填・配送プロジェクト」が、「中部圏低炭素水素認証制度」に基づく8件目の取り組みとして認定されました。

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ブラザー工業の水素製造プロジェクト、中部圏低炭素水素認証制度に認定
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ブラザー工業株式会社の、環境への配慮を目的とした「ブラザー工業瑞穂工場水素吸蔵合金グリーン水素充填・配送プロジェクト」が、「中部圏低炭素水素認証制度」に基づく8件目の取り組みとして認定されました。

「中部圏低炭素水素認証制度」は、中部圏(岐阜・愛知・三重の3県)において、低炭素な水素サプライチェーンの構築に取り組む事業者を支援するため、「つくる、はこぶ、つかう」の各過程に伴う二酸化炭素の排出が少ない水素を「低炭素水素」として認証・情報発信する制度です。

今回認定を受けた「ブラザー工業瑞穂工場水素吸蔵合金グリーン水素充填・配送プロジェクト」では、名古屋市瑞穂区にある瑞穂工場で製造したグリーン水素を活用し、ブラザーミュージアムで使用する電力の一部をまかなっています。グリーン水素は、再生可能エネルギーで水を電気分解して生成される水素のことで、製造時・利用時の二酸化炭素の排出がないクリーンエネルギーです。

ブラザーは、瑞穂工場の太陽光パネルで発電した電力を活用し、水電解水素製造装置でグリーン水素を生成しています。ブラザーミュージアムに配送した水素を燃料として、ブラザー社製燃料電池の発電に活用しており、このプロセスにおいても二酸化炭素の排出はありません。また、水素の配送時にはブラザー独自の水素吸蔵合金を利用した燃料ケースに充填することで、水素漏出の心配もなく、安全に運搬できます。

ブラザーグループは、「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」に基づき、様々な取り組みを推進しています。CO₂排出削減に関しては、2022年度から2024年度までにスコープ1,2で9%の排出削減を掲げるほか、本社地区で目指しているのは2026年度中のカーボンニュートラルの達成です。今回の認定はその一環となり、今後も環境への取り組みを継続し、持続的な発展を目指していくとしています。

《編集部》