IoTでエアコン電力最大50%減の「BA CLOUD」を開発・運営するcynapsが総額2億円の資金調達を実施

IoTプラットフォームの研究開発を行うcynaps(シナプス)株式会社が、シリーズAラウンドとして、株式会社環境エネルギー投資を引受先とした第三者割当増資により総額2億円の資金調達を完了したと発表しました。これにより累計の資金調達額は約2.9億円となります。

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IoTプラットフォームの研究開発を行うcynaps(シナプス)株式会社が、シリーズAラウンドとして、株式会社環境エネルギー投資を引受先とした第三者割当増資により総額2億円の資金調達を完了したと発表しました。これにより累計の資金調達額は約2.9億円となります。

今回の資金調達は、IoTビルオートメーション・システム「BA CLOUD(ビーエークラウド)」の事業を加速させ、エネルギー課題に取り組むためとのことです。

「BA CLOUD」は、換気状態を監視し自動制御するIoTソリューションです。CO2濃度・温度・湿度の複合センサーにより室内の人の減少や不在を検知し、人がいない時の無駄な換気をカットします。

同社の調査によると、IoTセンサーを活用して換気を適切にコントロールすることで、エアコンのエネルギー使用量は最大で50%削減できることがわかっています。また、平均的なコンビニであれば、1店舗あたり年間36万円程度、5年間で180万円の電気代削減が期待できるとのこと。

今回の資金調達にあたり引き受け先の株式会社環境エネルギー投資代表取締役 河村修一郎氏は、「cynaps社のソリューションは、それ自体のエネルギー負荷は高くない換気を適切に制御することで、エネルギー負荷の高い空調の効率を間接的ながらも大幅に改善するもので、これまでの取り組みの盲点を突いたものです。換気は世界中の全ての建物で行っていることでありながら、多くの建物では過剰な換気が行われているため、この領域は大きな宝の山であると考えました。」とコメントしています。

《The Green Economy編集部》