メルカリと東京大学、取引で年間約53万トンのGHG削減と推計

株式会社メルカリと国立大学法人東京大学インクルーシブ工学連携研究機構は、フリマアプリ「メルカリ」の取引を通じて生まれた温室効果ガス(GHG)の削減貢献量を算出しました。

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株式会社メルカリと国立大学法人東京大学インクルーシブ工学連携研究機構(RIISE)は、フリマアプリ「メルカリ」の取引を通じて生まれた温室効果ガス(GHG)の削減貢献量を算出しました。

メルカリは、資源が大切に使われる循環型社会の実現を目指しています。2019年には、東京大学RIISEとメルカリの研究開発組織「mercari R4D」が、世界中の人々がフェアでスムーズな価値交換を行える社会の実現に向けて、東京大学RIISE社会連携研究部門に「価値交換工学」を設置しました。

今回は、この東京大学RIISE社会連携研究部門「価値交換工学」と合同で、メルカリの取引を通じて生まれた削減貢献量を算出しています。

削減貢献量の算出は、取引商品が新品の代わりに利用されることでGHG排出を回避できると仮定した上で、生産・流通・使用・廃棄などの製品ライフサイクルを考慮し、メルカリの顧客同士の配送に係るGHG排出量、メルカリの顧客アンケート結果から算出した使用頻度や使用年数等を用いて推計しました。

「メルカリ」取引による温室効果ガス(GHG)削減貢献量

調査の結果、メルカリでの取引を通じて、日米合計で年間約53万トンのGHGの排出を回避できることがわかりました。この数値は東京ドーム約220杯分の容積に相当します。

また、削減貢献量の算出は「衣類」や「スニーカー」「電子機器」「本・漫画・雑誌」「CD・DVD・BD」の5つのカテゴリーを対象に実施。特に「衣類」カテゴリーが最も多くの温室効果ガス削減を実現しており、単体では年間約43万トン、1件あたりの削減貢献量に換算すると約9.3kgです。

  • 衣類:426,952トン(JP:360,472トン、US:66,481トン)

  • スニーカー:50,902トン(JP:40,283トン、US:10,619トン)

  • 電子機器(PC・スマートフォン・タブレット):32,580トン(JP:23,166トン、US:9,415トン)

  • 本・漫画・雑誌:16,418トン(JP:15,985トン、US:433トン)

  • CD・DVD・BD:3,007トン(JP:2,915トン、US:92トン)

また、メルカリに出品されたことで廃棄を回避できた衣類は日本だけでも約4.3万トンに上ります。これは、国内で1年間に廃棄される衣類の重量48万トンのうち、約9%に相当する値です。

メルカリと東京大学RIISEは今後も連携し、循環型社会の実現に向けた取り組みを進めていく予定です。

《編集部》