フランスとアメリカで展開する脱炭素スタートアップDioxycleが26日、シリーズAラウンドで1,700万ドル(約24億円)の資金調達を完了したと発表しました。資金調達はBreakthrough Energy Ventures EuropeとLowercarbon Capitalが共同主導し、Gigascale Capitalも参加しています。
Dioxycleは2021年1月に創業し、独自の低温電解技術でCO2と水、再生可能エネルギーからエチレンを製造します。同社が製造するエチレンは、化学燃料によるエチレン製造より安価で、従来の環境配慮型製品にありがちでこれまで持続可能な製品の普及を阻害していた要因の一つでもある「グリーンプレミアム」の代わりに「グリーンディスカウント」を実現しました。
エチレンの市場規模は約1,800億ドル(約25兆円)です。同社によると、エチレンは世界で最も消費されている有機化学物質で、テキスタイル、プラスチック、家具、建材の製造などに活用されています。