サンスター、一部商品のボトルにバイオマスPETを採用 年270トンのCO2削減へ

サンスターグループは、「G・U・M(ガム)」ブランドの液体ハミガキ、洗口液計13品種のプラスチックボトル容器を、石油由来原料100%PET製から植物由来原料30%を用いたバイオマスPET製のボトルに切り替えることを発表しました。

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サンスター、一部商品のボトルにバイオマスPETを採用 年270トンのCO2削減へ
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サンスターグループは、「G・U・M(ガム)」ブランドの液体ハミガキ、洗口液計13品種のプラスチックボトル容器を、石油由来原料100%PET製から植物由来原料30%を用いたバイオマスPET製のボトルに切り替えることを発表しました。

具体的には、日本で自社生産する製品のうち、2023年7月下旬の工場出荷分から、サトウキビの搾りかす由来のモノエチレングリコール30%と石油由来原料のテレフタル酸70%を化学反応させてつくるバイオマスPET製のボトルを採用します。石油由来原料に替えて植物由来原料の使用比率を高めることで、1年間で270トンのCO2排出量を削減できる見込みです。

同社は、「サンスターグループ環境中長期目標」を策定しており、環境負荷低減に取り組んできました。容器・包装材についても、石油由来プラスチックからバイオマスおよび再生プラスチックに順次切り替え、その比率を2025年に25%2030年には50%に高めるなど、プラスチック資源循環促進法の趣旨に沿う目標を掲げています。

目標達成に向けて、これまでにもハブラシ・歯間ブラシのパッケージに用いる包装材への再生プラスチックの採用や、ハブラシの毛に植物由来原料を配合するなどの取り組みを実施しています。今回、同社製品で最もプラスチック使用量の多いカテゴリーであり、需要拡大が見込まれている液体ハミガキ・洗口液のボトルについて、環境負荷低減に向けた対応を進めることにしました。

他のボトル容器やハミガキチューブのキャップなどにも植物原料配合を順次拡大していき、容器・包装材に用いるプラスチックにおけるバイオマス/再生プラスチックの採用比率を高め、目標の達成を目指します。

サンスターでは、プラスチックボトル自体を自社工場内で成形加工してきた強みを活かして、継続的にボトル容器の薄肉化に努めることで、2012年からの11年間で石油由来のプラスチック使用量を累計1,300トン削減しています。これは東京ドーム1.3個分の体積のCO2排出を削減したことになります。

同社は今後もさらに、製品設計の工夫による石油由来プラスチック使用量削減、自社事業所での再生可能電力や自家発電設備の導入拡大などを進め、環境負荷低減に努めていく方針です。

《編集部》