イオン、リネットジャパン、豊田通商がサーキュラーエコノミーの実証実験 使用済み玩具を回収

リネットジャパンリサイクル株式会社と豊田通商株式会社は共同で、使用済み製品の資源循環を目的に「玩具領域におけるサーキュラーエコノミー推進プロジェクト」を発足します。

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リネットジャパンリサイクル株式会社と豊田通商株式会社は共同で、使用済み製品の資源循環を目的に「玩具領域におけるサーキュラーエコノミー推進プロジェクト」を発足しました。2023年7月21日から第一弾として、電気・電池で動くプラスチック製玩具を愛知県内の店舗等で回収し循環する実証実験を開始します。

近年、「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」のニーズが高まっており、製造企業では製品の生産・使用段階だけでなく、廃棄・リサイクル段階までを責任とする「拡大生産者責任」への対応が急務となっています。

そこで、リネットジャパンと豊田通商は、玩具メーカーとの連携の下、生産者・消費者が一体となって取り組める回収・循環の仕組みを構築し、玩具業界全体におけるサーキュラーエコノミー実現を目指して取り組むことにしました。

リネットジャパンは、小型家電リサイクル法の認定事業者として、全国630以上の自治体と連携協定を締結し、パソコンなどの小型家電製品を消費者から直接回収・再資源化する事業で培ったサービス力を本プロジェクトに活かします。

一方、豊田通商は、廃棄物を再資源化し生産につなげる「循環型静脈事業」を重点分野の1つとして位置付けており、長年にわたる循環型静脈事業で培った知見を本プロジェクトに活かします。

実施期間は2023年7月21日から2024年6月頃(予定)で、回収対象は電気・電池で動くおもちゃです。「イオン」や「ドン・キホーテ」など合計14店舗に回収ボックスを設置し、宅配便でも回収します。

実証実験を通じて、「消費者にとって利便性の高い回収モデルの検証」や「リサイクル率やCO2削減量の算出およびデータの可視化」「新たなプラスチック玩具や他製品への素材としての活用の検討」などを行います。

将来的には本プロジェクトのスキームを他の使用済み製品にも拡大し、さらなるサーキュラーエコノミーの加速とカーボンニュートラルの実現に貢献していく予定です。両社は、本プロジェクトの推進を通じて、循環型社会の実現を目指していきます。

《編集部》