日本の投資家に求められるサステナビリティ・アウトカムの追求

インパクトをもたらす投資に関する法的枠組みの日本版ポリシーレポートを発行しました

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日本の投資家に求められるサステナビリティ・アウトカムの追求

国連責任投資原則(PRI)、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)、Generation Foundationが共同で、インパクトをもたらす投資に関する法的枠組みの日本版ポリシーレポートを発行しました。この報告書では、日本の投資家に対して、サステナビリティ・インパクトを追求するための5つの提言が行われています。

日本の投資家には、サステナビリティ・インパクトを追求することが求められています。しかし、日本の規制が明確でないこともあり、投資家にとって十分な理解には及んでいません。本報告書では、投資家がサステナビリティ・インパクト目標を追求する際の義務についてよりよく理解できるよう、日本における既存のルール、基準、ガイダンスを更新することを推奨しています。

投資家による企業のサステナビリティ関連情報へのアクセスを確保するために、既存の規則、基準及びガイダンスを更新することが必要です。また、スチュワードシップ・コードの改訂や、その他の支援策を通じて、投資家がいつ、どのようにスチュワードシップ活動を通じて、サステナビリティ・インパクトを追求できるかを明確化する必要があります。

本報告書では、投資家がサステナビリティ・インパクト目標を追求する際の義務についてよりよく理解できるよう、日本における既存のルール、基準、ガイダンスを更新することを推奨しています。

【5つの政策提言】

  1. 投資家の義務において、サステナビリティ・インパクト目標の追求を考慮することがどの程度許可、もしくは義務化されているかを明確化

  2. 既存の規則、基準及びガイダンスを更新することにより、投資家による企業のサステナビリティ関連情報へのアクセスを確保

  3. スチュワードシップ・コードの改訂や、その他の支援策を通じて、投資家がいつ、どのようにスチュワードシップ活動を通じて、サステナビリティ・インパクトを追求できるかを明確化

  4. 開示、表示、分類に関する規則やガイダンスを導入することにより、責任投資の主張に関する透明性と市場規律を強化

  5. 関連するガイダンスを導入することにより、インベストメント・マネージャーとその顧客および受益者との間で、サステナビリティ目的および選好に関するより良いコミュニケーションを確保

《The Green Economy編集部》