UAEの再エネ企業とエアバスが覚書を締結 SAF市場の拡大を目指す

マスダールとエアバスが、持続可能な航空燃料市場の発展に向けエアバス社と覚書を締結したと発表しました。

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UAEの再エネ企業とエアバスが覚書を締結 SAF市場の拡大を目指す

マスダールとエアバスが、持続可能な航空燃料市場の発展に向けエアバス社と覚書を締結したと発表しました。マスダールとは、UAEを拠点とする企業で再生可能エネルギーの分野におけるリーディングカンパニーのひとつです。

今回の協定では、持続可能な航空燃料(SAF)のほか、グリーン水素、直接空気回収技術(Direct Air Capture:DAC)などが焦点とされています。

同社のモハメド・ジャミール・アル・ラマヒCEOは覚書締結にあたり「われわれはエアバスと緊密に連携して世界の持続可能な航空燃料市場の発展を支援し、ネット・ゼロを支援する創造的な低炭素ソリューションの導入を模索することを楽しみにしている」とコメント。

エアバスのアフリカ・中東を担当するプレジデントは「持続可能な航空燃料(SAF)は航空部門の二酸化炭素排出量を削減するための最良のソリューションの1つであり、この協定は今後の開発と成長を後押しするだろう」と述べています。

Key World:SAF(サフ)とは?

持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel)の略称。
飛行機の燃料は通常原油から生成されるのに対して、廃棄油やバイオマス燃料などを用いて生産されます。廃棄物や再生エネルギーが原料のため、原油から作られる通常のジェット燃料と比較して60~80%のCO2削減効果が期待されています。

参考:国土交通省資料

《The Green Economy編集部》