成田空港とダイトー、使用済みタイヤを船舶防舷材に再利用する実証実験を開始

・成田空港とダイトーが連携
・使用済みタイヤを船舶防舷材に
・環境負荷軽減とコスト削減

テクノロジー 機械
成田空港とダイトー、使用済みタイヤを船舶防舷材に再利用する実証実験を開始
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成田国際空港株式会社(NAA)は、株式会社ダイトーコーポレーションと連携し、成田空港の搭乗橋(PBB)で使用されたタイヤの利活用に関する実証実験を開始しました。今回の取り組みでは、使用済みPBBタイヤを船舶の防舷材として再利用する方法を検証します。

NAAは、ダイトーコーポレーションに使用済みPBBタイヤを提供し、船舶の防舷材としての有効性を確認します。この試みが成功すれば、両社にとってのコスト削減に加え、環境負荷の軽減にも寄与することが期待されます。

NAAは2021年に「サステナブルNRT2050」を策定し、2050年度までに成田空港から排出されるCO₂を50%削減することを目標に掲げました。2019年からは、「成田空港のプラスチック・スマート」活動に取り組み、持続可能な空港を目指しています。NAAはこれまにでも、Yahoo!オークションや航空ジャンク市への出品を通じて、廃棄物の資源循環に取り組んできました。使用済みPBBタイヤは、従来産業廃棄物として処理していましたが、直径約1メートルというサイズから保管や処分が課題となっていました。

NAAは海運業での中古タイヤ需要に着目してパートナー企業を募り、ダイトーコーポレーションとの提携に至りました。ダイトーコーポレーションは東京湾のウオーターフロントを基盤に、成田空港への航空燃料の荷揚げや港湾作業を担う企業です。ターミナル運営や輸入通関から国内指定場所への一貫輸送など、多岐にわたる事業を展開しています。

両社は今後も環境に優しく経済的な取り組みを継続し、リユース・リサイクルの輪を広げて持続可能な社会の実現に貢献することを目指すとしています。また、NAAは、自社で不要となった物品に価値を見出すパートナーを募集中です。物品情報や問い合わせフォームは、NAAの公式サイトに掲載されています。今回の実証実験が成功すれば、環境保護と企業の経済効率を両立するマッチングのモデルケースとなるでしょう。

《編集部》