北九州市、日鉄エンジニアリングと下水汚泥からリン回収技術開発 SDGs肥料実用化目指す

・スラグ利用のリン回収技術開発
・パイロットプラントの運用開始
・SDGs肥料の実用化に向けた挑戦

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北九州市、日鉄エンジニアリングと下水汚泥からリン回収技術開発 SDGs肥料実用化目指す
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日鉄エンジニアリング株式会社と北九州市上下水道局は、下水汚泥からリンを回収する技術の共同開発に向けて、日明浄化センターにてパイロットプラントの運用を開始したことを発表しました。本取り組みは、国土交通省の令和5年度「脱炭素化に資する下水汚泥資源の利活用技術の実証・応用研究」に採択された「スラグによるリン回収技術開発」の一環となります。

本研究は、製鉄プロセスの副産物である「スラグ」を活用して、下水汚泥に含まれるリンを効率的に回収することを目指すものです。スラグにはリンを始め、Fe、Si、Ca、Mn、Mgなどの肥料有効成分が含まれます。高付加価値の「スラグ肥料」を生産する全国初の実証研究となり、従来技術よりも設備の簡素化とコストの低減が期待されています。

日鉄エンジニアリングは製鉄プロセスや一般廃棄物処理で培った技術と知見をもとに、パイロットプラントでの実証研究を北九州市と共同で実施。北九州市発のSDGs肥料の実用化を目標に、最適なプロセスを検証し、下水道分野における技術開発を推進していきます。

《編集部》