農水省と株式会社シロ、木材活用拡大の取り組みに関する協定締結

・SHIRO、木材活用でCO2排出抑制
・農林水産省と協定、森林資源循環
・木造建築物推進、持続可能な社会へ

政策 政治
農水省と株式会社シロ、木材活用拡大の取り組みに関する協定締結
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株式会社シロが、本質的な森の循環を目指して農林水産省と「木材利用拡大に関する建築物木材利用促進協定」を締結したことを発表しました。

本協定は、農林水産省が推進する「木材の積極利用によるCO2排出抑制と炭素貯蔵を通じた脱炭素社会の実現」「森林資源の循環利用による林業の成長産業化」といった取り組みやウッド・チェンジの理念に、シロが賛同したことにより締結されたものです。今後は協定に基づき、農林水産省からの技術的助言や情報提供を受けながら、森林資源を活かす取り組みを進めていきます。

2024年に15周年を迎えるシロは、「SHIRO 15年目の宣言」として、製品企画と店舗運営において、すべての資源の価値を見直し、廃棄物ゼロに向けて取り組むことを表明しました。北海道砂川市に設立した「みんなの工場」では、外壁に北海道北竜町のカラマツ間伐材を使用し、地域資源の活用を実践。2024年4月オープン予定の宿泊施設「MAISON SHIRO」など、同社の運営施設では内外装や什器、構造に間伐材や皆伐材などの森林資源を活用しています。

今後5年間の構想として、新たな建築物においては地域材の利用を基本として設計し、木造ではない新築や改修でも可能な範囲で木質化を目指す方針を掲げました。また、間伐材の活用や林業家との直接取引を通じて森の状況に合わせた材の利用を行い、伐採場所を追跡できるようにします。

さらに、合法伐採木材等の利用を促進し、農林水産省とともに木材利用の意義や方法・メリットについて発信していきます。シロは、日本の国土の70%を占める森林面積を活かし、森林資源を積極的に活用する建築の推進と情報発信に注力していく考えです。

《編集部》