IBM、サステナビリティー・アクセラレーター投資を50%増額 5年間で最大4,500万ドル寄付へ

・IBM、サステナビリティー投資を50%増額
・国連SDGs目標11に沿った提案募集
・IBMとEYがプロジェクト支援を強化

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IBM、サステナビリティー・アクセラレーター投資を50%増額 5年間で最大4,500万ドル寄付へ

IBMは、非営利団体および政府組織を対象とした社会貢献プログラム「IBMサステナビリティー・アクセラレーター」への投資を50%増額し、助成金とテクノロジー/サービスを合わせ、今後5年間で最大4,500万ドル(約66億円)の寄付を提供することを発表しました。本プログラムは、AIアシスタントを含むIBMのテクノロジーとデータのプラットフォームを活用し、環境問題を抱える世界中の人々を支援することを目的としています。

テーマは毎年変わり、今回は国連の持続可能な開発目標11「安全かつ強靭(レジリエント)で、持続可能な都市の実現」に沿ったテクノロジー主導のプロジェクトの提案を募集(RFP)しています。国連ハビタットの予測によると、今後30年間にわたって都市化が続いて人口が増加するとされ、都市のレジリエンス強化は急務です。

また、今回はプロフェッショナルサービス企業EYが協力し、参加者への経験と知識の支援を強化します。EYは、RFP選考プロセスの支援や能力開発ワークショップを提供し、レジリエントな都市構築に貢献する予定です。参加を希望する非営利団体および政府組織は、2024年3月6日から4月30日までの期間に応募サイトを通じて英文の提案書を提出する必要があります。選定結果は、年内に発表される予定です。

「IBMサステナビリティー・アクセラレーター」は、持続可能な農業、クリーンエネルギー、水管理など、これまでに15のグローバル・プロジェクトを支援してきました。日本では2022年に宮古島市の提案が採用され、2年間の予定でIBMと共にクリーンエネルギーをテーマにしたプロジェクトを進めています。本プロジェクトでは、再生可能エネルギー自給率向上を目指し、高精度の日射量予測や太陽光発電量予測などの技術開発を行っています。

テクノロジーを活用して持続可能な開発を後押しする「IBMサステナビリティー・アクセラレーター」は、気候変動適応の推進力となるものです。詳細な情報は、IBMの公式ウェブサイトにて公開されています。

《編集部》