株式会社DGキャピタルグループは、アラブ首長国連邦（UAE）に拠点を置くEVメーカーNWTN（ニュートン） Inc.とグリーンエネルギーソリューション事業において業務提携覚書（MOU）を締結したことを発表しました。本提携は、NWTNの生産能力を活かして、DGキャピタルにエネルギーストレージシステムを供給することを目的としています。
NWTNはDGキャピタルに対して、グリーン水素とリチウムバッテリーを用いた、エネルギーストレージシステムを供給します。また、NWTNは、同社の蓄電池技術とDGキャピタルのグリッドフォーミングインバータ「DGR（デジタルグリッドルータ）」と組み合わせた電源システムの委託生産を担う予定です。一方、DGキャピタルは、NWTNより電源システムなどの製品を購入し、日本およびグローバル市場での将来的な需要に備えます。
NWTNは、グリーンテクノロジーを核とした企業で、モジュール式純電気プラットフォームやバッテリー充填・管理技術、デジタル車載コネクティビティシステムなどのコア技術を有しています。また、自律走行技術や電気・電子アーキテクチャーの継続的なアップグレードにも力を入れており、アブダビに製造拠点を持つ同社は、中東や北アフリカ、アジア、ヨーロッパ地域への事業拡大を進めています。
DGキャピタルは、分散電源に適応した新たな電力変換技術と、統合型自律分散制御の開発を手掛けるスタートアップ企業です。デジタルグリッド技術を駆使して環境プロジェクトを推進しており、環境省の脱炭素先行地域プロジェクト「ゼロカーボンアイランドおきのえらぶ」にも参画しています。
今回の業務提携により、DGキャピタルとNWTNは、デジタルグリッド技術によるゼロカーボン社会への貢献を目指します。本提携は、グリーンエネルギー分野における日本企業と海外企業の連携の好例として注目されます。今後、双方の事業拡大を支え合いながら、環境に配慮した技術開発をさらに進めていくことが期待されます。
