JR西日本、2032年ビジョンなどに向けた環境取り組みの進捗を発表

・再エネ電力導入拡大
・バイオ燃料試験実施
・森林再生プロジェクト

企業動向 ガバナンス
JR西日本、2032年ビジョンなどに向けた環境取り組みの進捗を発表
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西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は、「JR西日本グループ長期ビジョン2032・中期経営計画2025」に基づいて推進している、環境保護と持続可能な社会の実現に向けた取り組みの進捗を発表しました。同社は「安全、安心で、人と地球にやさしい交通」を掲げ、グループ全体で環境目標を設定し、具体的な施策を展開しています。

まず、地球温暖化防止と気候変動対策として、再生可能エネルギーの活用を推進。主要線区に再エネ電力を導入し、2027年度には在来線全体の運転用電力の約11%を再エネ電力に置き換える予定です。また、風力発電など新たな再エネ電力の導入も検討しています。

次世代バイオディーゼル燃料の走行試験も進行中です。2022年度にはエンジン性能試験を行い、2023年度には山口県内の山陰本線で走行試験を実施。2025年度実装に向けて、2024年度には岩徳線・山陽本線で営業列車を使用した長期走行試験を予定しています。

グループ施設への再エネ電力の導入も拡大。2024年4月からノースゲートビルディング、サウスゲートビルディング、そして2024年7月オープンのイノゲート大阪で、それぞれ使用電力を100%再エネ化する計画です。

モーダルシフトの取り組みでは、低炭素な輸送モードである鉄道への移行を促進するため、2023年10月より、JRグループ7社と日本民営鉄道協会が共同でPR活動を開始しました。

循環型社会構築への貢献としては、ホテルカンパニーでのプラスチック製アメニティの環境配慮素材への変更や、客室提供飲料水のPETボトルゼロ化を2023年度末に完了。2025年度目標を2年前倒しで達成しました。

自然との共生や生物多様性の保護に向けて、島根県邑智郡美郷町の旧三江線沿線に所有する森林で、地域と連携した森林再生実証実験を2024年5月から開始しています。本取り組みは、高樹齢化した人工林の伐採・再造林により、水源涵養や土砂災害防止、生物多様性の確保を目指すものです。

地域・事業者と連携した水素利活用も推進しています。岡山地区ではENEOSやJR貨物と連携し、国土交通省の補助金を活用して実現可能性の調査を実施。山口・周南地区でも水素利活用計画が進行中です。

三菱電機およびトヨタ自動車と共同開発する燃料電池車両については、2024年度に仕様の検討を開始し、2030年代早期の営業開始を目標とします。

JR西日本はこれらの取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に向けた具体的な施策を一層推進していく考えです。

《編集部》