鹿島建設ら4社、東京ソラマチの廃食用油を鉄道高架工事現場の発電機に活用

・廃食用油をバイオディーゼル燃料に再生
・地産地消型資源循環モデルの推進
・CO2削減効果10tの見込み

テクノロジー エネルギー
鹿島建設ら4社、東京ソラマチの廃食用油を鉄道高架工事現場の発電機に活用
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鹿島建設株式会社、株式会社都市環境エンジニアリング(TKE)、東武鉄道株式会社、東武タウンソラマチ株式会社は、東京ソラマチの飲食店舗から排出される廃食用油を活用した地産地消型資源循環の取り組みについて発表しました。

本取り組みでは、TKEが約40店舗から廃食用油を回収し、100%バイオディーゼル燃料「B100」に再生。その後、東武鉄道伊勢崎線連続立体交差事業の工事現場で発電機の燃料として使用しています。月平均3.6トンの廃食用油が回収されていることから、2023年9月の導入から事業期間を通じて約4,000リットルのB100使用が計画されており、約10トンのCO2削減が見込まれています。

2012年の開業以来、東京スカイツリータウンでは廃食用油の回収と再利用に注力してきました。2022年度には約43トンの廃食用油が回収され、再利用されています。また、生ごみのバイオガス化や紙ごみの再生紙利用など、廃棄物の100%再資源化に向けた取り組みが進んでいます。

B100は植物由来の食用油を原料とし、CO2排出量実質ゼロとされる環境に優しい燃料です。東京ソラマチでは、廃食用油をTKEが回収し、高品質なB100に製造しています。

とうきょうスカイツリー駅付近の鉄道高架化事業は、墨田区と東武鉄道が事業者となり、2018年に着手しました。本事業は、踏切の撤去による安全性向上および交通渋滞の解消、南北の市街地の一体化を期待するものです。

鹿島は2009年からバイオディーゼル燃料の利用を開始し、約50の工事で導入。本工事の現場では、2023年9月より専用発電機を用意して東京スカイツリータウン由来のバイオディーゼル燃料を使用し始め、CO2排出量の抑制に努めています。

4社は、廃食用油を再利用することで、地域の発展と脱炭素社会の実現に貢献していく方針です。今回の取り組みは、持続可能な街づくりと環境問題解決に向けた重要な一歩となります。

《編集部》